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知っておきたいスパイスの種類と活用法

自炊の機会が増えたことや、スパイスカレーの流行によって、注目されるようになったスパイス。
キャンプ料理のシーズニングにも便利なこともあり、興味を持っている方も多いかもしれません。

とはいえ、スーパーや食料品店に並ぶ膨大なスパイスを見ていてもどれを選んでいいか分からないもの。
そこで今回はスパイスの種類や、簡単な活用法についてご紹介します。

基本のスパイス5選

料理にスパイスを使ってみたいとスーパーなどに行ったところ、棚にあふれる様々なスパイスに圧倒されてしまった、適当に選んだけれどどう使っていいのかわからない、そんな方も多いはず。

そんな方のために、まずは初心者でも使いやすい基本的なスパイスをご紹介します。

ペッパー

ペッパーはいわゆる「コショウ」です。コショウも立派なスパイスの一種。
ペッパーの中でも一般的なのが「ブラックペッパー(黒コショウ)」「ホワイトペッパー(白コショウ)」。

実はこれらは同じもの。
皮つきの状態で乾燥させると「ブラックペッパー」、コショウの実を一度水に漬け、皮を取り除いて乾燥させると「ホワイトペッパー」となります。

ペッパー類では、このほかにも、熟していない実を乾燥させたり、塩漬けにした「グリーンペッパー」、完熟したコショウの実などを使用した「ピンクペッパー」などがあります。

クミン

クミンはセリ科の一年草で、乾燥させた種がスパイスとして用いられます。

いわゆる「カレーの香り」を感じるスパイスで、様々な食材と相性がよいことから、スパイス初心者がまず揃えたいスパイスといえるでしょう。

ターメリック

ターメリックは日本では「ウコン」と呼ばれるスパイスで、鮮やかな黄色が特徴です。

加熱するとさわやかな香りが立ち、カレーには必要不可欠なスパイスのひとつです。ただし、入れすぎると苦味が出るので注意しましょう。

コリアンダー

コリアンダーはセリ科の一年草で、葉っぱの部分はタイ料理でいう「パクチー」、中華料理でいう「香菜」として使われます。

スパイスは種の部分で、かんきつ類に似たさわやかな香りが特徴。ターメリックとは異なり、多めに使用しても料理の味を壊さない、使い勝手のよいスパイスです。

チリ

チリは唐辛子全般を指し、辛み付けに使われます。

スーパーのスパイス売り場では「チリペッパー」「チリパウダー」という名前のスパイスが販売されていますが、チリペッパーは唐辛子をパウダーにしたもの、チリパウダーはそこにクミンなどのスパイスをブレンドしたものです。

辛さが苦手な場合は、代わりに「パプリカパウダー」を用いることもあります。

スパイスの基本の質問

「ホール」と「パウダー」はどちらを選ぶべき?

スパイスは「ホール」「パウダー」という二つのタイプで販売されていることが一般的。
では、ホールとパウダーはどちらを選ぶべきなのでしょうか。

ホールとは、スパイスを丸ごとの形のままで乾燥させたものです。一方のパウダーは、ホールスパイスを粉状になるまで挽いたものです。

ホールスパイスの場合、油で温めたり、煮込み料理などに入れて、料理に香りを移すときに用いられます。また、ホールを購入して自宅で挽いてパウダーとして使うという場合も。

それに対してパウダースパイスはすでに粉状になっているため香りが出やすく、扱いやすいというメリットがあり、料理の仕上げや肉や魚を漬け込むときに使用されます。

ただし、粉になっているパウダースパイスは香りが飛びやすく、保存には向いていません。逆にホールスパイスは塊のままなので、長期保存しても香りが失われません。

このような特徴を踏まえて、「あまり大量に使わない」「すぐに使う」という方は「パウダースパイス」を、「まとめて大量に買っておきたい」「色々な料理に使う」という方は「ホールスパイス」を選択するとよいでしょう。

ガラムマサラってなに?

ガラムマサラとは、複数の種類のパウダースパイスが入ったミックススパイス。
日本でいう「カレー粉」だと考えればよいでしょう。(ただし、本場インドのガラムマサラには色付けのターメリックは入らないのが一般的です)

ガラムマサラはブレンドによって様々な香りが楽しめるので、初心者には最適。

インド食材店などでは「肉」「魚」「豆」など、使用する食材に最適なブレンドが行われたガラムマサラも販売されているので、まずはそこから入門するというのもよい方法かもしれません。

国産のガラムマサラの場合、ラベルなどに配合されたスパイスが記載されているので、違いを楽しむときの参考にするとよいでしょう。

スパイスは入れれば入れるほどいい?

「30種類のスパイスを配合」といったキャッチフレーズを見かけると、ついつい「美味しそう」と感じてしまうもの。それでは、スパイスは入れれば入れるほど美味しくなるのでしょうか。

結論からいえば、「入れればいい」というものではありません。

スパイスにはそれぞれの香りや風味があり、強弱も異なります。知識や経験のない人がただ大量に入れてしまうと、それぞれのスパイスの風味が死んでしまうことも。

また、スパイスの中に漢方の薬として使われていたものもあり、食べ過ぎると体調を崩してしまう可能性も。

家庭でスパイスを楽しむときには、まず数種類を少量ずつ使用したほうが、香りや風味を楽しむことができます。

初心者でも簡単なスパイスの楽しみ方

ここからは、初心者でも簡単に楽しめるスパイス料理をご紹介します。

スパイスサラダ

日本人にとっては意外な組み合わせかもしれませんが、サラダにスパイスを加えるというのもインドなどでは一般的。

たとえば、パウダーのチリやペッパーと塩を合わせたものを生のきゅうりに振りかけるだけでも、普段とは違う野菜の味わいを楽しむことができます。

その他にも油でゆっくりと加熱したホールのクミン、ブラックペッパーをポテトサラダやコールスローなどに合わせても、簡単なスパイスサラダを楽しめます。

スパイスチャーハン

「ビリヤニ」はスパイスの風味豊かなインドの炊き込みご飯として人気ですが、家庭で作るにはかなりハードルが高いもの。

もしも簡単にスパイスと米の組み合わせを楽しみたいなら、チャーハンがおすすめです。

作り方も簡単で、具とともにクミンやブラックペッパーのホールスパイスを炒めるか、仕上げにパウダースパイスを振りかけるだけ。辛みが欲しければチリペッパーを使うのもよいでしょう。

油と合わせることで、さらにスパイスの豊かな香りを楽しめるメニューです。

スパイス唐揚げ

スパイスと非常に相性の良いのが唐揚げです。下味にパウダースパイスを加える方法もありますが、面倒な場合は出来上がった唐揚げにターメリックやクミン、チリパウダーなどのパウダースパイスを振りかけるだけでもOK。

買ってきた唐揚げでも簡単にスパイスを楽しむことができます。

スパイスで風味豊かな食卓を!

スパイスはいつもの料理の味をワンランク上に引き上げてくれる貴重な存在。

難しく考えすぎず、フィーリングでいくつかスパイスを選び、いつものメニューに振りかけるだけでも食卓で華やかな香りを楽しめます。

おうち時間のお供や、アウトドアのキャンプ料理のアクセントとしてもおすすめです。

(tally)

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