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おいしい備蓄食を準備しよう 尾西食品/杉田エース

戦争や災害は他人事ではありません。「新型コロナウイルスに罹患して自宅隔離」というのが、明日突然起こってもおかしくありません。近頃のニュースを見聞きし、自分はもちろん、愛する家族のためにも、まずは非常用の備蓄食を準備しようと思い立ちました。

心の安定のためにも、非常食はおいしい必要があると聞いたことがあります。非常事態だからこそ、おいしく、栄養のある食べ物を摂取し、心と身体の平穏を取り戻す必要があるのだとか。

今回は、いろいろな非常食を実際に食べて、特においしかった2社のおすすめ商品を紹介します。

防災食備蓄のパイオニア「尾西食品」

記事の後半で解説する「アルファ米」を初めて開発した、長期保存食のトップ企業です。創業時から現在まで、絶えず革新的な商品を開発している会社です。宇宙日本食を初め、南極越冬隊、冬山登山、スポーツ選手の海外遠征等に使用されている実績があります。

すべての商品に小さいスプーンが付属されており、手間がなくて良かったです。食べたあとのゴミもすごくコンパクトになるので、ゴミの処理にも困るであろう有事の食事に向いています。

尾西食品の商品は、どれもあっさりめの味付けで、子供から高齢者まで万人受けする味でした。最初は、もっと濃い目の味付けの方が好みだなと思いましたが、災害時は水も入手が難しいだろうことを考えると、濃い味付けだと喉が乾いて大変です。良く考えられた味付けなのだと理解しました。

アレルギー対応かつおいしい「100g尾西のアレルギー対応五目ごはん」

※画像はアレルギー対応のものではございません

パッケージを開けて、中の脱酸素剤を取り出し、注水線まで水を注いでよく混ぜたら、1時間で完成です。驚くほど簡単にできました。今回は水で作りましたが、熱湯なら15分で完成するそうです。計量カップなどで水の量を測る必要がないため、非常に手軽です。

パサつきもなく、あっさりとした味付けで、おいしく食べられました。スプーンが付属されているのと、パッケージが自立してそのまま皿代わりに使えるのが便利だと思いました。

アレルギー物質28品目不使用なので、これらの食物アレルギーを持つ方でも安心です。アレルギー対応品は、今まで薄味でおいしくないイメージがあったのですが、この五目ごはんはおいしかったです。

上品な香りが食欲をそそる「100g尾西の松茸ごはん」

作り方は五目ごはんと同じです。出来上がりを開封した瞬間、松茸のいい香りが漂ってきました。「五目ごはんとそんなに変わらないのではないか」と思っていたのですが、この香りは格別です。五目ごはんと間を置かずに食べたので、食べる前はあまり気が進みませんでしたが、飽きることなく最後まで食べられました。

こどもにも人気の味「100g尾西のチキンライス」

ケチャップ味のおいしいチキンライスです。コーンがアクセントになっていて、満足感があります。薄焼き卵を焼いて、このチキンライスを包めばオムライスも作れるなと思いました。

作り方は上記2品とおおむね同じですが、調味粉末を入れる必要があります。この一手間で、味がガラッと変化し洋食風味になります。

尾西食品の3品は、どれも出来上がり量が260gでご飯茶碗に軽く2杯分とのこと。コンパクトな製品なのに、結構なボリュームがあるので驚きました。

斬新なメニューの長期保存食「杉田エース」 

建築金物の卸売を柱に、新しいビジネスに挑戦し続けている会社です。プライベートブランドの「IZAMESHI(イザメシ)」は、おいしい長期保存食として注目が集まっています。

おいしさにこだわっており、メニューが豊富に取り揃えられています。良い意味で、備蓄食らしくないラインナップだと思いました。ラーメンや牛丼など、ジャンクな味を非常時に食べられるのはありがたいです。備蓄食のイメージが大きく変わりました。

調理も簡単なので、普段から忙しい日の夕食などに手軽に取り入れていきたいです。「今日は備蓄食を食べる日にしよう」なんて考えたら、なんだか楽しみになってきました。

行列ができる店の味「旨味溢れる 貝出汁醤油ラーメン」

本当においしくて驚きました。行列に並んで食べる店のレベルでおいしかったです。もちもちした食感の麺と、甘い脂ののった肉厚で大きなチャーシューがたまりません。

鍋でお湯を沸かして作る必要があるので、水も使えない災害時に作るのは難しいと思いますが、長期保存ができるので備蓄食に向いています。災害後にライフラインが復旧した際に、こんなにおいしいラーメンを食べることができたら、身に染みるだろうなと思いました。

水なしで作れる「出汁のきいた牛丼」

災害時に馴染みのある牛丼が食べれる時代になったんですね。

作り方は簡単で、アルファ米と具の入った出汁スープを混ぜるだけ、出来上がりの見た目は少しばかり良くないですが、

味は牛丼屋で売っている牛丼と何ら遜色ありません。

水なしで作れる点が他の商品より優れており、スプーンも付属で災害時にはとても助かります。

つきたての餅が味わえる「黒みつきなこ餅」

今回紹介した中で、一番「非常食らしくない」製品です。本当につきたての柔らかい餅の食感でした。保存食とは思えないおいしさです。黒みつきなこは女性に人気がありそうな味です。乾燥餅を水で戻し、濃厚な黒みつときなこを絡めて食べるので、他の品と比べ、少々手間かもしれません。しかし、非常時に瑞々しい新鮮な甘味を食べられるのは、とても嬉しいことです。

餅を柔らかくする「もどし水」が付属されているので、水が手に入らない状況でも食べられます。箸も付属されていましたので、他に何も用意する必要はありませんでした。

長期保存が可能でおいしい「アルファ米」とは

生米に含まれているデンプンは、人間には消化しづらい「ベータ化」の状態です。加熱調理する、つまりお米を炊くことで、消化のしやすい「アルファ化」の状態になります。このアルファ化状態の米を急速乾燥したものが「アルファ米」です。

アルファ化状態の米をそのまま冷ますと、ベータ化状態に戻り、食べるためには再加熱が必要になります。 しかし、急速かつ水分をコントロールしながら乾燥させることで、旨味を保ちつつ、水分だけを抜くことができ、アルファ化状態を保つことができます。そのため、アルファ米は水分を足すだけで、元通りのおいしいごはんに戻すことが可能なのです。

日常に備蓄を取り入れる「ローリングストック」のすすめ

ローリングストックとは、普段食べている食品を多めに買い置きし、古いものから消費して、消費した分を買い足していく備蓄方法です。こうすることで、常に一定量の食品を家庭で備蓄することができます。

非常食の必要量はどれくらいなのか

過去の例をみると、災害発生からライフラインの復旧まで、1週間以上かかる場合が多くみられます。災害支援物資が3日以上到着しないことや、物流の停止により1週間は食品が買えなくなることが予想されます。そのため、最低でも3日分、できれば7日分の食料を、家族の人数分備蓄しておくことが望ましいそうです。

アウトドアにも便利な非常食に親しもう

知人は非常食をアウトドアに利用しているそうです。確かに、非常食は持ち運びに優れ、ゴミも少ないので、アウトドアに向いています。高所では水の沸点が高く、お米を炊くことが難しい。アルファ米は生米より軽く、水だけでできるので、登山家なども愛用しているのだとか。

イベント感覚で日常に非常食を取り入れるのは、とても楽しそうで有意義です。楽しみながら非常食を日常に取り入れ、ローリングストックしていこうと思いました。

一流の男たるものは万事に備えた対策をするもの

非常食とは、非常事態が起きるその日まで保管しているものだと思っていました。しかし、ローリングストックという考えに触れ、普段の食事にも積極的に非常食を取り入れていこうと考えるようになりました。

普段から非常食を食べておくことで、好みの非常食や必要量が把握できます。非常時に食べ慣れた味の食事を取れるのは、心の安定にも繋がります。非常時こそ、好きな食べ物を食べて心を落ち着かせたいものです。

また、アウトドア等には、ゴミも少なく便利で、楽しく活用していけそうだと思いました。

非常食に頼らなくてはならない非常事態などは、起きてほしくはありません。しかし、デキる男は普段から万全の対策を整え、有事にあっても冷静な対処をしたいものです。

これから非常事態への備えを行おうと考える、Men’s App読者へのおすすめ保存食のご紹介でした。

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