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管理職なら持っておきたい、世界のドレスシューズ5選

男性の憧れるファッションアイテムと言えば、スーツや靴と並んで、ドレスシューズ(革靴)が挙げられるでしょう。
なかなか若い頃には、一流の高価なシューズを履きにくいものですが、

”上質な大人の男性”であれば、世界レベルのスタンダードは知って、体験しておきたいものです。

「お洒落は足元から」「足元を見る」

とは良く言ったもので、時計やスーツ以上に、身につけている人の価値観やセンスがよく表現されるのがドレスシューズでしょう。
そんなドレスシューズの歴史は古く、イギリスやフランス、イタリアなど産地によってデザインや製法には特徴があります。そして世界各地に、長年にわたり人気を集める「名作」と呼ばれるシューズが存在します。

今回は、一流を身につけワンランクアップを常に意識している男性に、シンプルでいてどこまでもエレガントな世界の名作ドレスシューズをいくつかご紹介します。

世界の名作シューズ1「ジョンロブ ウィリアム」

引用元 ジョンロブ公式:https://www.johnlobb.com/ja_jp/ja_jp/mens-shoes/william-new-standard-14937

「世界で最も高名で、品質の高いシューズブランドは?」と問われると「ジョンロブ」と答える人が多いでしょう。

イギリス靴らしい堅牢で重厚な作りでありながら、エレガンスを持ち続ける稀有なブランド、それがジョンロブの特徴です。1866年にビスポーク(フルオーダー)シューズメーカーとして創業し、1980年代にあのエルメスの指揮により、既成靴の生産に乗り出しました。

長年に渡って革製品の品質世界一と称されるエルメスから指名を受けることを鑑みても、ジョンロブの品質はやはり世界トップレベルと言えるでしょう。

通常、日本で目にするジョンロブの既成靴は、「ジョンロブ・パリ」と呼ばれるラインのもの。既成靴としては稀有なほどに作り込まれた木型と、鈍く輝く超一流の革質が最大の魅力です。

そんなジョンロブの一足目には、スーツスタイルでもカジュアルスタイルでも「ちょうど良く」履きまわせる「ウィリアム」がオススメです。

洒落物で有名なウィンザー公(エドワード8世)のオーダーが出自と呼ばれるこのシューズ。
派手ではないが、普通でもない。程よくモードなダブルモンクスタイルは使い勝手も抜群。
上質な生地のセットアップスーツや、爽やかなカジュアルスタイルのハズしに履いてみたいものです。

世界の名作シューズ2 「オールデン 990」

引用元 ラコタハウス(alden日本総代理店):https://www.lakotahouse.com/brand/items/990/

大味で無骨、どこか実用主義的な革靴の多いアメリカですが、その中でもファンの多いドレスシューズメーカーに「オールデン」があります。

オールデンは1884年の創業で、トラディショナルなシューズを作りつつも、矯正靴(骨格の矯正・補助を目的とした靴のこと)の分野を開拓した歴史があります。

しかし、私たちがオールデンの名前を聞いて真っ先に思いつく最大の特徴は、美しい輝きを纏う「コードバン」でしょう。

コードバンは馬の尻部分をベースに、表面を非常に細かく起毛させた革で、独特のヌメリを持った光沢が持ち味です。貴重なので価格も高いのですが、この独特でエレガントな質感を好むファンは非常に多く、アパレル業界にはコレクターが数多く存在するほどです。

カジュアル感とドレス感をバランスよく融合した「ペニーローファー」や、矯正靴ベースのモディファイドラストを用いた「Vチップ」など代表作と呼べる作品は多いですが、そのなかでも最もアメリカ的で、大人のさりげなさが光るのが「990」です。

990はやや無骨な外羽根・プレーントゥのモデル。

カチッとしたビジネススーツと合わせるにはややカジュアルですが、ボタンダウンシャツやネイビーブレザーといった、アメリカン・トラッドを極めるなら必須の一足でしょう。

もちろんコードバンモデルも存在し、こちらはアメトラファン垂涎の逸品です。

世界の名作シューズ3 「J.M.ウェストン 180 シグニチャーローファー」

引用元 J.M.Weston公式:https://jmweston.jp/114110118010.html

フランスが誇る既成靴の名作と言えば、J.M.ウェストンの180シグニチャーローファーを抜きにして語ることはできません。

フランスブランドと聞くと、なんだか派手でキザな印象を持つ方もいるかもしれませんが、実はシンプルで仕立ての良い日本人好みのブランドが多く、J.M.ウエストンもそんなブランドの一つ。

J.M.ウエストンは非常にシンプルで普遍的な美しさを突き詰めたデザインが特徴で、180 シグニチャーローファーは中でも名作とされるモデルです。

これは一見、「普通のローファー」に見えるかもしれません。

しかし、独特なつま先の立ち上がりや、他のペニーローファーよりも高めに取られた履き口部分によるアメリカン・ローファーとは一味違った「美しさ」は、180が「フレンチ・ローファー」と差別化される所以でもあります。

なんといっても使い勝手がよく、どんなスタイリングに併せても違和感が生まれないのは、この秀逸なデザインのせいでしょう。

リラックス感と「研ぎ澄まされた普遍的な美しさ」を両立する180 シグニチャーローファーは、あなたの良き一生の相棒となってくれること間違いありません。

世界の名作シューズ4 「フラテッリ・ジャコメッティ タッセルローファー」

引用元 f.flli giacometti代理店WHEELIE:https://wheelieltd.jp/shoes/#flli

イタリアの靴は、イギリスやフランスとはまた違った「しなやかさ」がテーマとなっています。
全体的に細身で柔らかく、男性の色気を表現するシェイプが特徴的です。
イギリスのドレスシューズのような固いイメージではなく、華やかさや軽やかさを感じさせる靴づくりが大得意。全体的にリラックスした雰囲気が漂うデザインが多いと言えます。

フラテッリ・ジャコメッティは、他の4ブランドと同様に1890年代から存在する歴史深いイタリア靴のブランドです。2000年代初頭に作成された登山靴「マルモラーダ」で世界的に注目を受けることになります。堅牢な登山靴なのに、しなやかで美しいレザーと薄めのソールを用い、ハンドソーンの「ノルジェベーゼ製法(浸水し難いよう設計された手のかかる製法)」で作られたそのシューズは、まるでドレスシューズのように美しい物でした。

マルモラーダが注目を集めて一躍ファンが増えたフラテッリ・ジャコメッティですが、実はもともと、世界のトップメゾンの靴を手掛けたり、多数の有名シューズメーカーの創業者を排出している名門ファクトリーでした。

一躍、ドレスシューズ界のトップブランドとして認知された今では、日本のハイファッション誌でも見かけるように。

そんなフラテッリ・ジャコメッティからのおすすめは、イタリア靴らしい色気を持ちつつ、やや垢抜けたクラス感のある「タッセルローファー」です。
少しゆったりとしたイタリアクラシコなスーツや、軽やかなスラックスでカジュアルに合わせることで、色気のある大人の男性を演出できるでしょう。

大人だからこそ作ることのできる、余裕のあるお洒落を気取りたい人にはぴったりの、珠玉のイタリア靴です。

世界の名作シューズ5  「エドワード・グリーン・ドーヴァー」

引用元 EDWARD GREEN代理店ストラスブルゴ インスタ公式:https://www.instagram.com/p/BRX1ScbBjp2/

最後は、ジョンロブと並びイギリス最高峰のシューズメーカーと称されるエドワード・グリーンから、不朽の名作「ドーヴァー」のご紹介です。

特徴的な甲部分の縫い目は、エドワード・グリーンならではの熟練した職人の手作業で作られます。
直角に縫い合わされる甲革のモカシン縫いは「ライトアングルステッチ」、
縫い糸を表面に出さずに2枚の革を縫い付けるつま先中央の縫い目は「スキンステッチ」と呼ばれ、世界でも数少ない、卓越した技術の職人しか縫うことのできない技によって作られています。

そしてエドワード・グリーンの魅力は職人技だけでなく、名作揃いのラスト(靴の木型)にもあります。「ドーバーラスト」と呼ばれる、少し細身で親指付け根から内側に絞られた「32ラスト」の他、やや幅広で母指球から先がストレートな日本人好みな「202ラスト」、202ラストを少しだけシャープにした「82ラスト」などなど。世界でも名作と呼ばれる方ばかり。

どのラストを選んでも上品で美しく、重厚なイギリスっぽさだけではない深い魅力を持った、通好みのシューズブランドと言えます。
名作「ドーバー」はUチップと呼ばれるデザインで、フォーマルな場では向いていないとされています。お固いビジネススーツではなく、英国紳士風のツイードジャケットや少し着崩したトラウザースに合わせると良いでしょう。

大人だからこそ似合う、世界のスタンダードを身につけよう

ご紹介したのは、世界で「名作」と呼ばれるシューズの中でも、ほんの一握りのスタンダードなプロダクトです。

ファッション好きにとっては全年齢で憧れのブランばかりですが、このような一流品をサラッとさりげなく身につけられる「オトナ」こそ持っておくべき名品たちです。

どれをチョイスしても間違いなしの逸品なので、自分のファッションに併せて取り入れてみれば、大人の「深み」が増すこと間違いなしです。

日本国内でも百貨店などで実際に取り扱われていますので、気になる方は是非足を運ばれてみてはいかがでしょうか。

(熊谷だいすけ)

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