「今宵はキンキンに冷やしたトスカーナのプロセッコで旬の魚を堪能しよう」
ステイホームが日常化した昨今、家族や特別な友人達とこんな夏の思い出は、いかがでしょう?
イタリア北部のヴェネト州で生産されるスパークリングワインのプロセッコ。
そのさわやかな飲みやすさとお手ごろ価格で、今世界中で大人気です。
今回はイタリア各地で地方特産のワインを展開するトスカーナのブランドRUFFINOが手がけるプロセッコをご紹介いたします。
プロセッコって?
・ワインから「泡」の歴史
「ワインの歴史は人類の歴史」とも言われるほどに、その起源はまさに紀元前7000年にも遡ります。ギリシャ神話のディオニュソスやローマ神話のバッカスは豊穣と酩酊の神と崇められ、またキリストの時代には神の血として特別な価値が付与されました。
しかし、発泡酒となるとその起源は遅れて1772年。ヴェネト州のコネリアーノ・ヴァルドッビアデネ/Conegliano Valdobbiadeneで造られたという手記が現存します。もともと発砲は酵母の作用による自然現象。ローマの時代からも発砲は確認されていましたが、飲料とするまでには至っていなかったようです。イタリアでは発泡酒をスプマンテといい、ブドウの栽培地や製造工程によりプロセッコ、 フランチャコルタ、ランブルスコといった種類に分かれます。
この発泡酒、簡単に言うと、白ワインをもう一度発酵させて、その際に生じる二酸化炭素をワイン中に閉じ込めて製造します。シャンパーニュ産の発泡酒は、ワインボトル一本一本の中でこの二次発酵を行いますが、現在、イタリアでは、大きなステンレス製タンクの中で二次発酵をまとめて行うのです。
発酵期間は3週間から2ヶ月。この製法をシャルマン方式と呼びますが、まさにプロセッコとはこのシャルマン方式を用いて、ヴェネト地方で生産されるグレラ/Gleraという品種のブドウを85%以上使用して作るスパークリングワインの総称です。プロセッコと名乗れるのはDOCGもしくはDOC認定地域で造られたもののみ。
この原産地呼称を明確にすることで、品質を守り生産者と消費者双方を保護するのです。
大型ステンレスタンクと発酵期間の短さから、お手頃価格を実現し、現在ではなんと年間生産5億本!その4分の3は海外に輸出され、世界中の人たちに飲まれています。
「伝統と革新」トスカーナの銘醸ワイナリーRUFFINO
・RUFFINOの歴史
花の都フィレンツェ郊外に位置するポンタシエーヴェ。この風光明媚な街で1877年、イラーリオ&レオポルド・ルフィーノ男爵家により、ワイナリーRUFFINOは設立されました。
設立当初より、近郊に広がる肥沃な土地にキャンティ、キャンティ・クラシコの他、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ、ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ、といった世界トップクラスの高品質ワインを世に送り出します。また初めてアメリカにキャンティワインを輸出し、その知名度を世界中に広めた功労者として地元民に愛され続けているワイン業者です。2019年、RUFFINO社はヴェネト州のラ・ドゥケッサ/La Ducchessaとカ・デル・ドゥーカ/Ca’ del Ducaに土地を購入。
130ヘクタールで始まった栽培地は、今では3万5千ヘクタールに拡張され、オーガニック製法によりグレラを栽培。革新的な技術を駆使してプロセッコ造りに日々邁進しています。
おすすめプロセッコ
・ルフィーノ・プロセッコ/Ruffino Prosecco
引用元:https://thelemonapron.com/ruffino-prosecco/
泡立ちがよくて、とにかくフルーティな飲みやすさ。アペリティフからデザートまで、
どんなシーンにも合うオールマイティなスパークリング。りんごやオレンジジュースなどと割ってもGOOD!おしゃれなアルミケースに入ってきます。
・ルフィーノ・プロセッコ・ロゼ/Ruffino Prosecco Rose
引用元:https://liquorpei.com/products/ruffino-prosecco-rose/
イチゴの香と繊細な泡、バラ色のピンク・プロセッコは、どんなパーティでも一目置かれる存在。さわやかな酸味とすっきりした後味なので魚料理、肉料理、どちらとも相性抜群。ピンクのアルミケース付きなので、お土産にしても大変喜んでいただけるでしょう。
・ルフィーノ・ヴァルドッビアデネ・プロセッコ・スペリオーレ/Ruffino Valdobbiadene Prosecco Superiore
引用元:https://eng.winestyle.ru/products/Ruffino-Prosecco-Valdobbiadene-Superiore-DOCG.html
コネリアーノ・ヴァルドッビアデネの丘陵地帯に広がる、さらに限定された特別区域の畑から造られるプロセッコは、スペリオーレの名に相応しい上級クラスの繊細な味わい。収穫制限や規定アルコール度数がより高く、「特別な日」に是非開けていただきたい逸品です。
まとめ
お手軽な値段でネット購入も出来るようになったイタリアのプロセッコ。お刺身でもよし、カルパッチョでもよし。もちろん、アイスクリームやケーキにもぴったりです。
自粛続きの毎日、ステイホームを楽しく過ごす大人のアイデアは、まだまだ尽きません。
さぁ、仕事を終えた今夜、冷蔵庫からこの一本を取り出して、スポンとコルクを飛ばしませんか? 至福の泡があなたを包みこんでくれることでしょう。
(小川ひろみ)