夏の那須旅は貸切タクシーで
夏の那須高原は、東京との気温差がマイナス7℃と言われています。
涼を求めて多くのファミリーやグループが訪れますが、実は男のお忍び旅にもぴったりなスポットが多いです。
那須高原の玄関口である那須塩原駅までは、東京からは新幹線で70分ほど、グリーン車でゆったりくつろいでいるとあっという間に到着します。
駅からは、那須を知り尽くしたベテランドライバーが安全に運んでくれる、貸切タクシーを利用しましょう。
1泊2日、那須旅のスタートです。
手打ち蕎麦小椋でランチ
引用:https://www.facebook.com/photo/?fbid=2677518845864935&set=a.2112569969026495
那須高原はピザ・パスタや乳製品、牛肉など美味しいものがたくさんありますが、お昼はさっと蕎麦を食べます。
貸切タクシーで30分、観光施設の並ぶ通りから1本入り、奥まったところにあるのが「手打ち蕎麦小椋」です。
ゆったりと静かな店内でテーブル席につくと、笑顔の素敵な女将さんがお茶を持ってやってきます。
まずは小椋の隠れた名物である、出汁巻き卵をいただくことにしましょう。
ふっくらと焼き上がった出汁巻き卵と一緒に流し込む日本酒は最高の組み合わせです。
引用:https://www.facebook.com/photo/?fbid=3129642223985926&set=pcb.3129644110652404
地元の野菜を使った天ぷらも美味しいので、お腹に余裕があったらオーダーしましょう。
蕎麦はさっぱりとおろし蕎麦、少し辛めのつゆと目いっぱい辛い大根、蕎麦のいい香りが食欲をそそります。
最後はねっとり濃厚な蕎麦湯で〆て、次に向かいましょう。
【店名】手打ち蕎麦小椋
【住所】栃木県那須郡那須町高久丙1183-55
【電話番号】0287-76-1540
【営業時間】11:00~15:00
【定休日】水曜日・木曜日
鹿の湯でデトックス
引用:http://www.shikanoyu.jp/faciloties/#ad-image-1
那須温泉は7湯と言われていて、様々な泉質を楽しめるのが魅力です。
そんな那須で最も古い温泉が「鹿の湯」で、開湯から1300年もの歴史があります。
昔ながらの湯治場の雰囲気を持つ鹿の湯内に入ると、タイムスリップしたような気分になります。
男女別のお風呂にはそれぞれ6つ浴槽があり、泉質は強い酸性の硫黄泉です。
6つの浴槽はそれぞれ湯温が違い、男湯は41℃から最高48℃まであります。
注意書きにならってかぶり湯をしてから、まずは41℃の湯に入りましょう。
引用:http://www.shikanoyu.jp/faciloties/#ad-image-0
硫黄の香りが温泉の雰囲気を盛り上げ、白濁したお湯が体の疲れを癒やしてくれるようです。
徐々に温度を上げていき、最後は48℃にチャレンジします。
波を立てず水面が変化しないようにすっと入るのがルールで、それが熱さに耐えられる秘訣でもあるのです。
鹿の湯への入浴は体の毒素を出し切ったように感じ、風呂上がりはすっきりします。
長時間の入浴は湯当たりするので、さっと入って出るようにしましょう。
【施設名】鹿の湯
【住所】栃木県那須郡那須町湯本181
【電話番号】0287-76-3098
【営業時間】8:00~18:00
【定休日】無し(冬季休業あり)
山水閣に早めにチェックイン
わずか13室の落ち着いた旅館である「那須高原の宿山水閣」にチェックインします。
レトロモダンな館内は居心地がよく、宿主のセンスの良さを感じます。
予約した部屋は13室の中で最もグレードの高い、源平と言われるメゾネットタイプのものです。
上階がソファやベッドがある居住スペースで、そしてこの部屋の最も大きな特徴が下階のお風呂です。
引用:https://sansuikaku.com/room/
大きな丸いお風呂は可愛らしくも存在感があり、角部屋を生かした2面の窓を開け放てば外の緑が目に優しく飛び込んできます。
泉質は無色透明の単純温泉で、まるく優しい肌ざわりが心地いいお湯です。
子供や妊婦さんにも安心の柔らかな温泉は、鹿の湯の硫黄泉で疲れた肌をゆっくり整えてくれます。
客室専用風呂なので周りを気にすることなく、何度でも入って至福の時を過ごせます。
風呂上がりはルームサービスで生ビールをオーダーして、旅の疲れを癒やしましょう。
夕食は山里懐石料理を堪能
引用:https://sansuikaku.com/cuisine/
「那須高原の宿山水閣」の夕食は、旬の地元食材を使った山里懐石料理です。
食事処の個室でいただく料理は先付・前菜から旬を感じ、よく冷えたドン・ペリニヨンとよく合います。
地元の鮎の塩焼きが出てくると、地酒と合わせて飲みたくなります。
地元の食材は地元の酒で合わせるのが一番うまいですよね。
天鷹酒造の最高ランクの日本酒、「吟翔」をチロリでいただきます。
芳醇で華やかな香り、それでいて料理の味を壊さないすっとした飲み口は絶品の一言です。
もう少し料理を堪能したい場合は、特別料理の「那須黒毛和牛のフィレステーキ」をオーダーしましょう。
ミディアムレアに焼き上げられたA5等級の黒毛和牛は、柔らかで旨味が凝縮しており最高に満たされます。
デザートまでしっかり食べ終わると、外は東京では味わえないほどの暗い闇の中です。
【施設名】那須高原の宿山水閣
【住所】栃木県那須郡那須町湯本206
【電話番号】0287-76-3180
【定休日】無し(冬季休業あり)
・「もう一つの那須」を楽しむ2日目
朝食を済ませて那須高原の宿山水閣をチェックアウトします。
ここからは貸切タクシーでもう一つの那須と呼ばれる、「伊王野・芦野地区」に向かいます。
この地区は、かつて奥州街道・東山道の宿場町として栄えました。
武家屋敷や古い町並みが残っていて、当時に思いを馳せながら散策するのも乙なものです。
松尾芭蕉が「奥の細道」で立ち寄った遊行柳は一見の価値があり、そこに佇むと遠い昔の旅人の気分に浸れます。
食事は宿場町の時代から300年続く「丁子屋」で鰻をいただきましょう。
ふっくらとした鰻は炭火でじっくり焼き上げられ、継ぎ足してきたたれが香ばしく食欲をそそります。
【店名】丁子屋
【住所】栃木県那須郡那須町芦野2746
【電話番号】0287-74-0010
【営業時間】11:30~15:00
【定休日】月曜日
フランクリンズカフェでまったり
引用:https://www.facebook.com/FranklinsCafe/?locale=ja_JP
貸切タクシーは田んぼ道を走ります。
だんだん細くなってきて砂利道になったころには、本当にこの道でいいのかと疑問が湧いてきます。
不安が大きくなると、「フランクリンズカフェ」にもう少しで到着します。
フランクリンズカフェは国際資格のバリスタであるマスターが、スペシャルティコーヒーを厳選し、最高の1杯に仕上げて提供してくれます。
ここのコーヒーを初めて飲んだ人は、すっきりした飲み口にびっくりします。
コーヒー独特の渋みやエグミがなく、今までコーヒーを好まなかった人がコーヒー好きになってしまうようです。
「本当のコーヒー」を飲んでもらいたいというマスターの思いが伝わってくる一杯です。
里山の森林の中、まったりと飲む最高のコーヒーは至福の時を与えてくれます。
【店名】フランクリンズカフェ
【住所】栃木県那須郡那須町寺子乙688-5
【電話番号】0287-74-2066
【営業時間】11:00~18:00
【定休日】水曜日
・去り難い那須の旅の最後は新幹線グリーン車で
2日間案内してくれた貸切タクシーともお別れし、再び那須塩原駅へ。
充実した旅で去り難い気持ちもありますが、新幹線のグリーン車で帰りましょう。
那須への夏旅、静かでゆったりしたコースなので、男のお忍び旅としてぜひ体験してみてはいかがですか。
(マウンパッカー)