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風情ある城下町、金沢で楽しむ|九谷焼絵付け体験

2024年の幕開けと共に能登半島を襲った大地震により多くの方々が影響を受けました。Men’s App編集部は被災された全ての方々に、心からのお見舞いを申し上げます。

この試練の時に、私たちも小さいながらも力になりたいと考え、今回は金沢を含む石川県の魅力を再発見し、復興支援に繋がる記事をお届けすることにしました。

※この記事は2024年1月31日に公開されております。

世界に誇る日本の伝統工芸 九谷焼、その絵付け体験を金沢で

加賀百万石の城下町である金沢は、戦災を免れた金沢城や兼六園、武家屋敷や茶屋街など趣のある街並みが魅力です。そして石川県で育まれてきた工芸品も見もので、金箔や加賀友禅、九谷焼などがその代表にあげられます。特に九谷焼はその鮮やかな色彩から、海外の方にも注目を浴びています。

この記事ではそんな九谷焼の絵付け体験ができる工房や、近隣のおすすめスポットをご紹介します。

  • 九谷焼とは

引用:https://kutanikosen.com/process.html

九谷焼とは石川県南部で作られている陶磁器のことで、鮮やかな色彩が特徴となっています。

花鳥や山水などの絵柄を藍青色で描いた後、「五彩」と呼ばれる絵の具を盛り上げるように塗ることで、器に豊かな色合いと力強い印象を与えていきます。

その歴史は古く江戸時代初期、大聖寺藩・初代藩主であり茶人でもあった前田利治のもとで始まったとされていますが、わずか50年ほどで閉窯。現在の九谷焼は江戸後期に復興されたものです。

  • 九谷焼窯元 九谷光仙窯

引用:https://kutanikosen.com/tour.html

九谷焼の窯元である「九谷光仙窯」の創業は遡ること明治3年、幾度も皇室へ献上した由緒ある窯元です。ひがし茶屋街・主計町茶屋街と並ぶ金沢三茶屋街のひとつ、にし茶屋街の近くにあります。

平皿やマグカップなど約15種類の器から素地を選び、筆で絵柄を描いていきます。オリジナルの九谷焼を作る喜びはひとしおで、旅の良い記念となることでしょう。

絵付け体験は工房の見学を含め1時間ほどで受けられるため、観光ルートのひとつに組み易いのもおすすめのポイントです。

  • 九谷焼絵付けコースについて

引用:https://kutanikosen.com/experience.html

九谷焼絵付け体験は下記の順序で行います。

<手順>

① 好みの素地の器を選んで、鉛筆で下書きをします。

② 筆で線引きをします。

③ 色見本から選んで、各箇所に色の指定をします。(ここまでが当日の体験です)

④ 職人が和絵具で色付けをし、窯で焼きます。焼きあがった器はご指定の場所へ発送されます。

工房見学や九谷焼の伝統的な色合いなどの説明を含めて、約60分のコースです。九谷焼について深く学ぶ、よいきっかけともなることでしょう。

九谷光仙窯では絵付け体験のほかにも、「ろくろ体験」や「工房見学」が受けられます。

歴史ある古い工房内やろくろの実演などが見学できる「工房見学」は、グループ制での予約となっています。1度に大勢の方をアテンドする場合は、こちらもおすすめです。

【住所】

石川県金沢市野町5-3-3

【電話】

076-241-0902

【営業時間】

09:00~17:00(定休日:元旦)

【公式サイト】

https://kutanikosen.com/access.html

【絵付け体験受付時間】

9:30~15:30(電話にて予めご予約ください・60名までの団体受付あり)

近隣のおすすめスポット1| 谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館

引用:https://www.kanazawa-museum.jp/architecture/

建築に造詣が深い方におすすめなのが、谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館です。

谷口吉郎は九谷焼の窯元に生まれた、金沢に縁の深い建築家です。その息子である吉生氏は豊田市美術館やニューヨーク現代美術館などを手がけ、世界的な建築家として評価を得ています。

金沢建築館は父である吉郎氏の居住地跡に、吉生氏が設計し建てられた都市と建築のミュージアムです。

金沢建築館には吉郎氏の代表作である、迎賓館 赤坂離宮の和風別館「游心亭」の広間と茶室が再現されており、大変見ごたえがあります。

和とモダンが融合する記念館には、海外からも多くの人が訪れます。九谷光仙窯からほど近い場所にあるので、併せて訪ねてみてはいかがでしょうか。

【住所】

石川県金沢市寺町5-1-18

【電話】

076-247-3031

【営業時間】

9:30 – 17:00 (入館は16:30まで)

【休館日】

・毎週月曜日(月曜日が休日の場合はその直後の平日)

・年末年始 (12月29日から1月3日)

・展示替期間

【公式サイト】

ahttps://www.kanazawa-museum.jp/architecture/

近隣のおすすめスポット2| 妙立寺

引用:http://www.myouryuji.or.jp/

妙立寺は加賀藩第三代藩主・前田利常によって創建された日蓮宗のお寺です。内部の至るところに隠し階段や落とし穴など、多くのからくりが仕掛けられていることから「忍者寺」とも呼ばれています。

妙立寺は創建当時に江戸川幕府と緊迫状態にあり、万が一の襲撃や砦として備えて迷路のような構造にしたと言われています。なかでも敷地内の井戸は金沢城へ続く秘密通路があると伝えられており、想像を掻き立てられることでしょう。

見学はガイド付きで、10名ほどのグループで行います。案内は日本語ですが、英語のパンフレットが用意されています。

小さな寺ながら巧妙につくられたからくりが、海外からの観光客にも大変好評を得ているスポットです。

【住所】

石川県金沢市野町1-2-12

【電話】

076-241-0888

【営業時間】

9:00〜16:00(お休み:1月1日、2日および法要日)

【公式サイト】

http://www.myouryuji.or.jp/

にし茶屋街でほっとひと息|サロン・ド・テ・カワムラ

引用:https://mame-kawamura.com/store/

サロン・ド・テ・カワムラはにし茶屋街にあり、絵付け体験後のひとやすみにおすすめしたいカフェです。

甘納豆の専門店である「甘納豆・かわむら」の店舗2階に位置し、1階では趣向を凝らした甘納豆を購入することができます。

加賀棒茶とともにかわむらの甘納豆を楽しむことができる「カワムラプレート」や、季節のパフェなどが好評です。

趣のあるにし茶屋街を眺めながら、ひと息ついてみてはいかがでしょう。

【住所】

石川県金沢市野町2丁目24-7

【電話】

076-282-7000

【営業時間】

月〜土 10:00~17:30 (L.O.17:00)

日・祝 10:00~16:30 (L.O.16:00)

【定休日】

第1火曜日 

【公式サイト】

https://mame-kawamura.com/store/

ちょっと足を延ばして|甘味屋 つぼみ

引用:http://tsubomi-kanazawa.jp/

連続でミシュランの2つ星に輝いた、金沢屈指の料亭である「料亭 穂濤(ほなみ)」。その穂濤が展開する「甘味屋 つぼみ」が金沢21世紀美術館にほど近い場所にあります。

小さな庭を構えた落ち着きのある店内では、素材や水にこだわりぬいた葛切りや蕨餅が頂けます。

味もさることながら料亭のような雰囲気の店構えは、ビジネスシーンでもおすすめです。金沢にアテンドがある際には、ぜひ覚えておきたいお店のひとつです。

【住所】

金沢市柿木畠 3-1

【電話】

076-232-3388

【営業時間】

11:00~18:00

※当日の状況によっては早く閉まる場合がございます。

【定休日】

水曜日

【公式サイト】

http://tsubomi-kanazawa.jp/

以上金沢で行える九谷焼絵付け体験と、併せて行きたいおすすめのスポットをご紹介いたしました。金沢観光の際にはぜひ参考にしてみてください。

(Yuri)

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