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2021.07.12

個性を楽しむ「シングルオリジン」を日本茶にも

年齢を重ねた男性といえば、仕事やプライベートにおける経験から、美味しいお酒やレストランの知識が豊富です。メンバーや予算を考慮してスマートにお店選びをこなす姿には、大人の男性の余裕を感じてしまいます。しかし、昨今の社会情勢では、以前のように外でお酒や食事を楽しむことが難しい状況です。

そんな中、自宅で高級日本茶を楽しむ人が増えており、中でもエグゼクティブ層に好まれている「シングルオリジン」が、最近は日本茶にも取り入れられているのです。

今回は、ひそかなトレンドとして注目の「シングルオリジンの日本茶」について、ご紹介いたします。

シングルオリジンとは

シングルオリジンとは、単一農園・単一品種の原料を使用し生産することをいいます。シングルオリジンといえば、コーヒーやチョコレートを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

一般的に、コーヒーはブラジル産やグアテマラ産など、国や産地で表記されています。しかし、シングルオリジンでは、国や産地のように大きく分類するのではなく、「〇〇農園、生産者△△」のように、特定の農園や生産者を表記して販売されます。そのため、誰がどのように作っているのか、どのように栽培されているのかを理解できるので、消費者が安心して購入できるという特徴があります。

シングルオリジンは、今やコーヒーやチョコレートに収まらず、昨今は日本茶や日本酒、お米にも取り入れられているほど、注目されているものなのです。
 

日本茶におけるシングルオリジンの魅力

シングルオリジンの特徴について、おわかりいただけただけたことと思います。次に、シングルオリジンにおける日本茶の魅力について、ご紹介していきましょう。

・茶葉の個性を楽しむ
シングルオリジンで作られた日本茶では、その品種や農園の個性を楽しめることが、大きな魅力です。これは、日本茶に限らず、コーヒーやチョコレートにも当てはまる特徴ですが、日本茶の凛とした香りや、渋みの中に感じられるほっこりとした味わいは、他にない魅力です。

日本茶にも、コーヒーやワインと同様に、宇治産や静岡産などの産地が表記されていますが、単一品種ではなく、複数品種をブレンドしているのが一般的です。日本茶では、長きにわたり変わらない味を作り出すことが、作り手の腕の見せ所とされてきました。しかし、シングルオリジンの日本茶は、茶葉の個性をアピールできることが、これまでの日本茶とは異なる点です。

多くの種類から、自分だけのこだわりの一品を持つことができるのも、シングルオリジンの日本茶の魅力です。

・健康志向の高い人が注目
昨今の健康志向の高まりにより、お茶がもたらす効果に注目が集まっています。また、敢えてお酒を飲まない「ゲコノミクス」により、市場の中心はアルコールから離れつつあります。

新型コロナウイルスの流行をきっかけに、改めて健康について考え直した人は多く、緑茶の抗菌・殺菌作用、運動不足に対する抗肥満効果など、多くの健康効果に注目が集まりました。シングルオリジンの中でも、日常に摂取できてヘルシーなものである日本茶に魅力を感じるのは、言うまでもなく当然のことなのです。

・エグゼクティブ層に人気
シングルオリジンの商品は、ブレンドされたものと比較して、平均的に価格帯が高い傾向にあります。

シングルオリジンの日本茶の中には、500㎖ボトルで1本19,800円という逸品もあり、お茶としては容易に手を出しにくいのが正直なところです。しかし、仮にワインが1本2万円前後であっても、本当に価値のあるワインであれば購入する人がいるように、500㎖19,800円という高価格帯であるにも関わらず、販売からわずか1か月で約20本が購入されました。 また、375㎖の瓶1本で2,160円という手の届きやすい商品もあり、取り扱う百貨店ではギフトとして人気のようです。

ある人は、食事に合う白ワインを、シングルオリジンの高級日本茶が入ったグラスへと持ち替え、ある人は、送られた人の健康を願い、ギフトにはシングルオリジンの日本茶を選びました。シングルオリジンの日本茶は、健康に投資するエグゼクティブ層以上の人々に、新たな変化をもたらしているようです。

・五感で楽しむ美しさがある
シングルオリジンは、香りや味わいだけではなく、目で楽しむことができるのも魅力の1つです。

シングルオリジンの日本茶を淹れる際、焼物の急須や湯呑を使わず、敢えてモード系のケトルや、クリアカップなどを使用することもあるようです。それは、茶葉の色味が抽出される様子や変化を見たり、視覚的な情緒を感じられることが理由とされています。また、お茶を淹れた際に広がる清廉な香りや注ぐ際の清らかな音は、独特の世界観をもたらし、お茶を淹れる人の1つ1つの所作にも、格式の高さを感じられずにはいられません。

シングルオリジンの日本茶は、嗅覚や味覚だけではなく、「見る」「触る」「聞く」といった五感をフルに使って楽しめることも魅力の1つです。

・生産者を支援する
これまでのブレンド茶では、生産者にとって、自身が丹念に育て上げた茶葉が実際に飲まれていることを感じにくいとされていました。しかし、シングルオリジンの日本茶では、商品が売れることで、生産者のそんな悩みを晴らすことができたのです。これは、生産者にとって「作る喜び」を感じることができ、今後のモチベーションアップにもつながったようです。

また、それぞれの茶葉に個性を持つシングルオリジンでは、茶葉のブランディングが実現しやすいのも特徴です。ブランディングが成功し、付加価値が高まることで、価格設定を高くすることも可能です。これは、コロナ禍で人々の消費が全体的に下降し、厳しい状況に陥っているお茶農家や生産者を支援することにつながります。商品に魅力を感じ、技術を受け継ぎたいと願う後継者が現れるかもしれません。

シングルオリジンの日本茶をたしなむことは、生産者を支援することでできる社会貢献活動ともいえるでしょう。

まとめ

真のリーダーとして尊敬される人には、信頼感があり、スマートに仕事をこなすことができるというだけではなく、人間としての知識や経験が豊富で、あらゆる面でセンスの良さを持ち合わせていることも必要だと思われます。

ときには、チームメンバーのために、率先してお茶を淹れてみましょう。コーヒーではなく、日本茶を淹れる姿に、メンバーは大人の余裕を感じられずにはいられません。また、周囲の人々がその日本茶がシングルオリジンだと知れば、そのセンスの良さに思わず感嘆のため息さえついてしまうことでしょう。

シングルオリジンの日本茶は、個性を楽しむことができるこだわりのある逸品なのです。

(ONIGIRIMUSIC)

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